こんにちは!ワーママモニカです。9歳6歳の2児の母です。
父親の育児休暇施策について世の中は議論が続いています。昨今育休を取得できた男性側の意見も発信されてますね。育児にスタートから携われてよかったとプラスの感想の方から、育休をとったら奥さんがなまけた!なんて書いてらっしゃる方もいたり、家にいてもなんにもすることなかったから切り上げたとかも。
ちなみに私は正社員で産前1ヶ月、産後育休1年取得して仕事復帰してます(二人目の時も)
夫も正社員で、出産関連の休みは確か2日です。退院後は、1ヶ月半実家に里帰りできました。
これから新たな家族を迎えるご家族様。長いブログですが、私が経験を踏まえ考えた男性育休の未来をどうか共有してほしいです
皆さんのかわいいかわいい家族との幸せいっぱいな未来のために
男性育休の目的
男性育休を推し進める = フェアで心の安定した家族のスタートを支援する
家族みんなが同じ立ち位置に立って、子育ての向き合い方とか、信頼を育てるスタートにしないと意味がないんです。育休制度の利用中だけじゃなく、育児はずっとずっと続く。一番生活が激変するのが生まれてすぐだってだけ
育休終わったらあとはママにまかせっきりなんてのは、もうやったつもり育休の典型
その偏った夫婦の関係、姿勢を子供たちは見て育つ
子供の自己肯定感を高めつつ、精神的に自立できるよう、育て続けていくのはまさに命がけ。子育てが家族の生活のベースになることは大前提!
里帰りの意味
産後実家などに里帰りできない場合や、信頼できる誰かにつきっきりで見てもらえない場合、もう絶対パパ育休一か月はいります。特に二人目以降は出産前から必須。上の子のお世話は陣痛中は無理!上の子のメンタルにためにも必須。
パパさん、産後に育休取って「ママの代わりに育児やってあげるから洗濯料理そうじだけやって」なんてママにいわないでくださいね
ママとタスク半分こで育休成功なんて大間違い
パパは健康!ママは重症!ママは本来退院後一か月家事禁止なんですから。
産後の育休中はパパは家事やって手が空いたら育児する!
授乳以外はママを休ませて、体を健康にする期間です!
この期間にママに無理させたら、体はずっと不調をきたし、産後の恨み一生となるのです
里帰りは、それをわざわざお願いしなくてもやってくれる家族と生活するために帰ってるんです
本当に有効な男性育休の取り方
逆に私のように里帰りなどママが信頼できる誰かにがっつり頼れるなら、役場関係以外は特に先立ってはパパ育休の必要はないはずです
ただ!ママが急病や、まだ首が座らない頃の子供の急病とかで急に休めるようにはしておく!やればわかりますが、まず物理的にママ一人なんて無理だし、なにより親としての決断も伴いますし
これって前もって予定通りみたいな育休なんかよりもっともっと大事なこと!
世の親たちは仕事してる、してないにかかわらず、このイレギュラー対応、決断が日常になる
出産は生物学的にママオンリーの担当でも、育児の責任担当は永久に二人
育児の不安をリアルタイムに共有、解決していく心構えです
日ごろから仕事中、周りとの連携、根回し、分業、感謝の気持ち、イレギュラーを解決する姿勢
それをかわいいわが子のため、ワーママは心を砕いてやってる。
パパも同じ親なんだからするのが自然
高齢化社会でじいじもばあばも仕事してるのが普通の世の中。育児は当たり前に夫婦でするんです。
会社も急な休み受け入れるのが当然としてできる体制を整える。育児関連じゃなくても絶対にあることなんですから。
その社会全体の姿が男性育休推進からの一番の子供たちへのプレゼント
考える育児、イレギュラーを積極的に共有、解決する。それができて初めて男性育児休暇成功です
妊娠出産の大前提
子供を望むとき、妊娠という仕事を10ヶ月24時間担当するのは女性であり、強制です。二人のの宝といえど途中、休憩や交代はない。はっきり妊娠期間も、無事に生まれる保証も、自分が死なない保証もない。それも全部自己責任(ここ大事)。自分が望んだこととはいえ、じわじわ恐怖、10ヶ月。それはそれはものすごい心理状態。
男性の場合、妊娠期間に身をけずるような経験は、、、ほぼないんですかね。
さあ、ここからは、なぜ産後一か月家事禁止なのか。女性の肉体的、精神的負担がどれくらいか、私の経験談をもとに書いてみます。
ママが怠けたなんて絶対言わせないわよっ
私の出産までの大まかな生活タスクの変化
- 妊娠検査薬で妊娠確認!やったー!
非情なつわりのなか受診、各種書類を用意し手続き、保健センターにアポをとり、何時間もの説明をうけ母子手帳受けとり。
仕事しつつ、タイミングをみて会社、まわりに報告。おめでたいはずなのに頭を下げる。
さらに仕事を調整し有給を申請、毎月産婦人科で妊婦健診(きっちり毎回書類クエストを攻略して提出)、母親教室、保健センター、育児関連、出産勉強会。とにかく事前のリサーチと予約、予定の調整と、時間を消費することばかり。もちろんつわり継続中
- 初期は健診間隔が長く、次の健診まで不安が募る時期。
つわりの体に鞭打って、仕事、家事、だんなの相手、親の相手。季節のイベントに地域の行事にゴミ出し当番。夕方にはどっと疲れがでて、痛い体。夜もゆっくり眠れない、薬も飲めない、食事も制限された生活。ただ現状に対応するのが精一杯。
初めて知る育児用語、用品、産前産後ママ用品。産後すぐ必要となる、赤ちゃんスペース、授乳用品、チャイルドシート、ベビーカー、自分の入院用品、産後の服、赤ちゃんの服、洗濯関係等々準備だけとっても初めてだらけで超難関。10ヶ月もあれば季節も変わる。出産予定日を頼りに準備するが、季節が違えば全く使わないものを準備していたことにもなりかねない。出費が続き、先を考え節約したい。しかし、後で用意してなかったは許されない。決戦はいつになるか、無事産まれたら育児はそこからまったなし!気軽に買い出しには行けない。どれだけ準備しても不安。勉強勉強また勉強。
- つわりも収まり、おなかも目立ち始め、さらしまきまき安定期突入!
妊娠線予防、安産のための体操やら会陰マッサージやら、骨盤ベルト、逆子だったらなおさら運動も増え、お灸に通い、不安不安。
もしもに備えての行動と荷物シュミレーションは毎日更新。入院セット毎日確認。いつも緊張状態。入院前から退院の段取り、届け出役場関係の段取り、産休育休書類に、入院誓約書関係書類。だんなの世話の段取り。まわりの人への根回し。
育休で迷惑をかける会社の皆さんに頭を下げプレゼントを配りなんとか産休に入る。
- いよいよ臨月!24時間いつくるかもわからない破水、陣痛に備える。
いつ入院してもいいように冷蔵庫の中身を調整。歩くのもギシギシ痛い骨盤だけど、安産のため歩く歩く。逆子の場合ガンガン子宮口けられて激痛。病院への健診も頻繁になり、時間も長くなり、大きなおなかで運転きつい。胃が圧迫されてあまり食べれない。今か今かと、より一層精神的にも肉体的にも眠れぬこむら返りの夜。日中仕事してなくてもゆとりの期間にはならない。
- 限界を迎える頃、その日は突然くる
陣痛のスタートは大概夜中、朝方。破水からスタートの場合、準備とかたずけもっと手間取る
陣痛の中大荷物で病院に移動し、陣痛に耐えながらまた新たな書類に記入。
子宮口全開大まで分娩室には入れない、いきめない
痛みに耐えようと力を入れて体を硬直させると、お腹の赤ちゃんが苦しいから、ただただ痛みを受け入れる、食べることもできない、何十時間、先は誰もわからない
分娩室に行ったら、ほぼはじめましてのスタッフたちの前で大股開き、助産師さんに叱咤激励されつつ、いつ終わるかもわからないありえない痛みと何時間も戦い…
(出産の細かい描写は自粛)
無事誕生!その後の現実
赤ちゃん誕生!
やっと我が子に出会えた!
めっちゃ感動!
やっと妊娠任務終了!
不安はおわった!
今まで心配してくれたみんなに連絡!
やっとゆっくり、
て、できなーーーい!
床には大量の出血。
子宮が戻ろうとする収縮による後陣痛、会陰切開のなんたる痛み。
産後手術後すぐから骨盤ベルトがっつりまく。それでも本当にまともに歩けない。
何ヵ月も蓄積した睡眠不足とガタガタの骨盤、股は裂け、縫われ、岩がくっついたみたいに腫れ、針が刺さりまくってるみたいに痛くて座れない。寝るのも座るのも地獄。足は象のようにむくむ。
そんな体にムチうってすぐさまエンドレス24時間体制のお世話の開始。
ここからずっと3時間と続けて寝れない生活の始まり始まり
叱咤激励の助産師さん!1日10回のおむつがえ、1回一時間はかかる授乳、調乳、消毒、1日8回以上。便と尿、睡眠、すべて育児ノートに記入(もち24時間分)。まだ固い乳首は切れて激痛。
この先1ヶ月も続く悪露出血。生理パット地獄。トイレで大をふんばるのもこわい。
そしてこの先1ヶ月入浴禁止。シャワーのみ。(冬の出産はつらい)
まだまだほんの一部で、書ききれてないですけどこの辺までで
出産は病気じゃない?
さあ、育休て、お休みでしょ、とかいう次元ではないこと、そろそろお気づきでしょうか。
THE、命の危機。
女性の肉体的、精神的負担長すぎ、かたよりすぎ問題は普遍であり、必然。
かなりかいつまんで書きましたが、出産までだけでこれだけある男性とのタスクの差。
実際ここから男性が半分できても肉体的負担は半分にはならないのはご理解いただけるでしょう。
妊娠、出産は健康だからできる、病気じゃない、甘やかすな、産後1ヶ月すれば普通の健康な女性にもどるとかいってるすべての関係者たち。
私は普通分娩も、帝王切開も経験ありますが、どちらも同じ出産。激痛エンドレス。命がけの入院。退院してもずっと病人ですよほんと。それも赤ちゃんのお世話と強制セットの病人。とてもリセットされない体。産後1ヶ月たっても痛みあり。ほんと人それぞれ。なんなら数年たっても痛い
わからないとき、人はなんでもネットで調べたくなります。
でもそこにあるのはあくまで他人や、外国人の方の経験談。立場環境人それぞれ!赤の他人とくらべて非難したり絶対禁止!同じ出産なんてない!同じ人の2回目の時も!
確かに健康だから妊娠できる。
でも、妊娠前と同じ健康なまま親になるんじゃないんだよー!
男性と共有できる?
男性には言わなきゃ伝わらない、なんていいますが。
女性はHPぎりぎりなのに強制的に新たなステージに進み、24時間体制で戦っている。積み重なった精神的、肉体的なダメージと、かわいい赤ちゃん。時間ごとにジェットコースターのような精神状態。
ろくに食べれない、寝れない、お風呂中も泣かれて、トイレもゆっくり入れない。外出もできない。ギリギリの体といつまでたってもイレギュラーな育児。自分がやらなきゃ目の前の赤子は死ぬ。次々トラブル。ノンストップ。体はいつまでも不健康。言葉が伝わらない赤子のお世話の何たる修行感。
とにかく先が見えない。余裕がない。安心がない。不安、不安、不安。泣いてないのに泣き声が聞こえる。鏡に映った自分見てびっくり、あれあたしこんな顔だっけ?今昼?夜?何時?いつ歯磨いたっけ。
そんな時に理路整然と説明し、協力お願いとかできると思いますか?
パパになにしてほしいか言えばいい?むりむり。できること考えてあげる余裕全くない。睡眠不足でキャパオーバーの脳。こっちが知りたい、どうやったら不安なく任せられる?楽になれるならなりたいよ。自分でも不確定な育児を説明するのなんて、本当に責任取れない。
同じ立場のはずの人間からのわかった風も、昨日はこうだって言ったじゃん的非難も御法度。
とにかく自分を二の次にして少しの時間も勉強し、すくすく育つ我が子に対応し続けてるママ。そもそもこっちからお願いするスタンスもなんかちがう
なんも変わらない健康な体で夜泣き中もガンガン寝れる男性にお願いすること。
それは、せめて自分のことだけはやって。ほんと最初はまずそれだけ。ママに育児以外の余分なタスク増やさない!それができるステキなあなたになら、ママも共有することを考える精神的余裕ができます。
夫婦共有の未来にむけて
変わらないことを願う男と、変わってほしい女って名言でありましたね
育児の課題はもう、金銭的なこと以外も山積み。とにかく精神的肉体的修行。同じ責任があるはずの家族が自分だけ変わらない生活してたら、そら破綻します。
産後クライシスという言葉の通り、強制的に生活が激変した産後、ママだけじゃなく家族もしっかり変わって、どう支え合い、同じ方向にむかえたかが、今後の長い育児を大きく変える。
実際産前産後のママはホルモンバランスの関係で、すごい情緒不安定。ガルガル期もあって家族にも牙をむいてしまう。でもそれは赤ちゃんを守る本能であって、ママのせいじゃないし、本来の性格でもない。本人が一番つらい
なので家族は
①常に自分を二の次にしてママと同じレベルでこどもの命を第一に考える
②ママが支離滅裂になっても、感情が爆発しても、昨日と違う説明してても、体調の理由をちゃんと理解したうえで受け止める
③そして、髪を振り乱してわが子のお世話に明け暮れる、自分を二の次にしてるママが、自分を大切にできる時間を毎日必ず用意する(毎日気持のリセット)
④ママの育児をよく観察して、考える育児を共有する
以上をしてもらえればと思います。
これはこの先の子育てにもつながるスタンスだと思います
持続可能な幸せ家族になるために!
男性育休を阻む根底にある刷り込み
ママの要領の問題とかいう人もいますが、、
ほら他人と比べてる!だからポテンシャルの問題じゃないんですって。なんなら普段しっかりしてる人ほど、うまくできない自分とのギャップでつらい体験になるんです。こちとら子供を産んだらすぐお腹ぺったんこになるわけでも、もれなくなんでもわかるスーパーお母さんになるわけでもなかった。どんなに予習しててもうまくいかない現実育児。課題は解決してもしてなくても次々増える。まさに一歩進んで二歩下がるの連続。
女性は理想のお母さんになれてない自分をどう思うか?ほんとにがっかりしてつらい。
これが刷り込みというものでしょうか?
夫が家事や育児を少しでもしていると私が悪者に思えるんです。
実際これも男性の育休成功をはばんでると私は強く思います。
子供のころから植え付けられた女性の根底にある刷り込み、プライド。
私がやらなきゃ!旦那さんを立てなきゃ!全部把握しなきゃ!って思ってしまってるんですよね、知らないうちに。
だから夫とシェアしてそれを乗り越えるのはほんとに厳しい
育休は、取り方次第で関係悪化させてしまう可能性さえあるんです
これから育てる子供たちにはそんな刷り込みしないことが、誰にでもできる社会貢献!
出産直後のお見舞いについて
余談ですが、産後すぐ病院に赤ちゃんに会いに行く予定の方たち。
この体調で分刻みのお世話スケジュールの中で、お見舞いの対応までしてるんだなって知ってほしいんです。まずはお母さんを労って下さいね。
夫が、お見舞いにくる家族や友達と、同じ立ち位置で長話の時あります。あなただけは私の痛みを理解して、お世話スケジュール把握して、病室の外でるか、切り上げて(笑)
なーんて、お見舞いの人が来てくれると、実際はテンション上がって痛みなんてどっかいっちゃうんですけどね♪
お見舞いって、カオスな入院生活を、豊かなあの社会生活に戻してくれる大切な時間なんです。わざわざ時間とって赤ちゃんに会いに来てくれたのがうれしくって、ただ楽しい時間にしたくて。ただ、それだけ無意識に、平静を装って無理しちゃってるんですよね。
予想通りといかない育児で失った自信を取り戻したいのかな。
ほんとは少しでも時間あったら横にならないといけない時期なんだなって知っててもらうだけで助かります。お見舞いは本当にうれしいので、元気づけてあげてください☆
最後に
私は不妊治療を5年して子宝に恵まれました。そこまで待ち望んだわが子だったけど、あんな激痛と産後カオスを経験して、もう二人目はない、と泣きながら夫に伝えてました。
なのに不思議、やっぱり二人目に逢いたくてしかたなくなった。
それはもう本当に毎日子供が愛しくて、周りの支えも素晴らしかったからです
私もまだ道半ばですが、とにかく子育ては楽しいよ!みんなかわいいよ!充実しかないよ!
世界が違って見える!
このブログがすこしでもどなたかのお役に立てますように☆