通級教室ってどんなところ?

こんにちは!ワーママモニカ、2児の母です。

上の子が小学校1年から通級指導教室に通っています。

通級指導教室(通級)って何?という親御さん多いと思います。

実際私も教育委員会から我が子におすすめが出て初めて知りました。

当時、悩みに悩んで通級に通う選択をしました。

結果、一年生から通って本当に良かったとおもっています。

私のわかる範囲でですが親目線でまとめてみましたので、私のように不安で困っていらっしゃる方のお役に立てれば幸いです

通級指導教室とは

通級指導教室とは、普通の小学校に通いながら、週に何時間かだけ悩みに応じた指導を個別にする教室のこと。勉強の遅れを取り戻すところではなく、一人一人に合った学校生活などの支援をします。

わが子が通級教室に入級するまでの流れ

年長の夏頃    教育委員会の相談会
年長の秋頃    カウンセラー相談
         通級教室見学
         ウイスクの検査(発達検査)
年長の冬頃    スクールアドバイザー相談
         検査結果の伝達
         入級の勧め、入級決定
小学校一年生   通級の先生と面談
         一か月後から教室開始

わが子はこんな流れで入級を決定しました。最初の教育委員会の相談会は呼び出されて参加という形です。親から入級希望を申し出るパターンもあるるそうです。

通級に通うといじめられる⁉

通級を検討するにあたって、私が一番心配だったのは、クラスメイトからいじめにあうんじゃないか、ということです。

結果から申し上げて、全く心配ありませんでした。

まだ教室に通うか悩んでいるときに、教育委員会の専門家チームの方たちにも、何度も質問しました。そのたびに「大丈夫、心配いらないですよ。一年生のころはみんな自分のことで精いっぱいで、まだ周りが気にならない時ですし」と笑顔で答えてらっしゃいました。

その言葉通り、一年生のころは我が子のクラスは4人通級指導教室に通っていましたが、教室があるのが他校だったこともあって、お互いに通っていることすら知りませんでした。

今は自分の小学校に教室が設置されたので、通級に通う同級生も増えました。(他校までの送り迎えができず、通うのを断念していた子も通えるようになったので)

みんな通級の時間になると自分で荷物を持って教室移動します。終わればまた教室に戻ってきます。特に普通のことなため、誰かに何してたのとか、聞かれることすらないそうですよ。

わが子はもう高学年で、教室の回数は少ないですが、変わらず楽しく通っています。

教室が通う小学校になかったら

前でも触れましたが、通う小学校に通級教室がない場合、教室のある小学校まで送り迎えする必要があります。これが通うのを断念する大きな要因になります。わが子が通っていた教室も、他校からの通いの子は1割もいませんでした。

子供のために入級を決意した親御さんにとって、これではほんとに悲しい現実です。毎週同じ時間に送っていき、終われば自分の小学校に連れていき、そこから出勤する。正社員で月~金勤務の私たち夫婦も本当に困りました。

結局、私が会社に遅刻する形でほぼやりくりしました。こんなわがままを聞いてくれた会社には感謝してもしきれません。現在は私たちの学校に通級指導教室が設置され、先生が小学校を掛け持ちする形に変わっています。先生は本当に大変だと思うんですが、子供を第一に考えてくださる姿勢がほんとうに心強いです

おかげで必要な子がちゃんと入級を選択できるようになり、うれしいかぎりです。

教室の様子

わが子が通っていた通級指導教室の広さはふつうの教室の半分ほどでした。

床は絨毯張り(床に広げてする教科内容のため?)で、黒板的にホワイトボードがあり、先生用の机と、子供の机といすが2セット。

大きなロッカーにいろんな学年の教科書、知育系のパズル、対人関係的なカードゲーム、本棚にはいろんな種類の本が並んでいます。トランポリンも立てかけてありました。。

入り口近くに送り迎えや付き添いの親が待っているための長椅子もあります。空間を分けているパーテーションがマジックミラーになっていて、親からは見えるけど、子供からは見えない使用でした。

音を立てずに待っているのもなかなか大変でしたが、授業中の子供の様子を毎回見れてうれしかったです。

通級の授業

これはそれぞれ全く違うようで、我が子も先生に、内容は秘密だからね~と言われているそうです。

あの子と一緒がいい!とかなるからですかね。

毎回、担任と親と通級の先生で通級のファイルというのを回して、授業内容を共有します。

毎回何をしたのか、どんな話をしたかなど、びっしり記入されてて頭が下がります。

私の悩みにも真摯に答えてくださって、先生いつもありがとうございます!!

教室に通う頻度

当初は週に1時間の間隔でした。一人一人の必要に応じて、グループ授業もあったりします。

2年目には2週間に1時間になり、グループ授業が増え、と形を変えていきました。

一年生のころは手厚くフォローするというのが決まりのようです。

通級は国語の時間にあてがわれることが多く、一年生のころは国語の時間が多いため、通いやすいというのがあります。高学年になるほど課外授業や科目も増え、外せない授業ばかりなので、スケジュール的に通級の時間を取りにくくなってしまうようです。

通級に通う覚悟を決めるまで

年長の夏頃教育委員会から呼び出しがあったとき、これはただ事ではないと夫婦で仕事を休んで参加しました。

発達障害の話ではなく、感情のコントロールが苦手、という話でした。特に怒りのコントロール。正義感が強いわが子はお友達のほんの些細な間違いが許せないようで、顔を真っ赤にして怒るそうで。専門家チームの方が何度もその場に居合わせており、一度怒るとなかなか収拾がつかなかったそう。

隣の夫は納得してるフムフムといった表情。私はなんとこれがびっくりで。数々の起こったエピソードを聞いても、わが子の行動が何でダメか全くわからないのです。え、うちの子、悪くないじゃんって。

その表情を察してか、カウンセラーの方が、「お母さんの子供のころはどうでしたか」と聞かれ、思い出しました。私も子供のころ正義感を振り回し何回も周りの子に嫌われたことを。

今、アンガーコントロール講座があるほど、大人でさえも怒りのコントロールに悩んでいます。それは社会生活にも困るから。私もつい子供にがみがみ言ってしまうし、自分の育て方のせいでこどもに私と同じ過ちをさせるなんて…と悩みました。

とりあえずいったん保留で帰ってから、通級について知らべると、ほぼ発達障害の文言しか出てこず。発達障害についてこども園の先生からも一度も話はなく、本当に頭真っ白。

意外にも、夫は勧められたなら子供のために入るべきだ。という考えで悩みゼロでした。

そしてもやもやしているうちに通級教室の見学の日になり、ほかに通級を検討されてるママさんたちと実際の授業を見学しました。

そこではじめて、発達障害の子だけが通うわけではないんだと知りました。

目が見にくい子、内向的で大勢が怖い子、けんかっ早い子、いろいろでした。

悩みすぎてお友達のママに相談したら、発達障害だって思われたくないからうちは断ったって打ち明けてくれました。なんだか自分自身の悩みを客観的に見てるようで衝撃でした。

もうひとり、お子さんが自閉症のママにも相談しました。

「検査はしといて損はないよ!かなりしっかりやってもらえるから、親が気付かなかった子供の苦手とか得意とかわかるし、子育てにめっちゃ役立つから!」って教えてくれました。それを聞いてなんだかつきものが取れたように心が晴れたのを覚えています。

そうか、私は客観的な理由が欲しいんだ。なんとなく怒りっぽいからとかでなく、ちゃんと入級に足る数字が知りたい。そして、子供にとって一番いい時期に、いいフォローの選択をしたい!

そのころ検査のお話がちょうどあり、申し込みを決めました。

結果、数字に多少の凸凹はあれど、逆にIQが高いことが判明して、それがかえって同級生との感覚の差を生んでいたようです。発達障害の疑いが晴れたという結果ではなかったものの、子育ての方向性が見えたことは本当に大きかったです。スクールカウンセラーの方が声を震わせながら、専門家チームの方たちの意見や、我が子のこども園での様子など、必要性を説明してくださり、入級にかたむきました。

それでもまだ、今のタイミングなのか、まだ小学校にも慣れてないし一年様子を見るかで不安でした。専門家チームの方の「入るなら早いほうがいい。これは強制ではないので、親御さんが決めてください。途中でやめることもできますし」と言う言葉で、えいっと決めました。

最後に

その頃何度も教育委員会の方が話してらっしゃたのが、必要性の高い方から順に入級が決まるから、もしかすると今声をかけているお子さんみんなが入れないかも…というものです。

なので、入級が決まった時はうれしかったです。最初の悩みはどこへやら。

子供も小さいし、親が決定権があるというのは教育の本質上仕方のないことなんですが、あまりに子供に与える結果が違うので、システム的にどうにかならないものかと思っています。

全国的にすべての小学校に教室が設置されることを願っています。

この記事がどなたかのお役に立てれたらうれしいです☆